【6月13日 AFP】12日発売の週刊文春(Shukan Bunshun)は、町村信孝(Nobutaka Machimura)官房長官が2月、米大統領選の民主党指名候補争いをめぐって、バラク・オバマ(Barack Obama)上院議員は黒人だから(大統領選に)勝利できないと発言したと報じた。町村氏側は13日、報道内容を強く否定した。

 週刊文春によると、町村氏は、米国は「なんだかんだ言っても保守的な国だ」とした上で、オバマ氏は黒人、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員は女性なので大統領選で勝利することは「厳しいんじゃないか」と発言。最終的に勝つのはジョン・マケイン(John McCain)上院議員だろうと述べたという。

 町村氏の側近の1人は13日、AFPの取材に対し「事実無根」と強く否定。「くだらない雑誌の報道に踊らされないでほしい」と回答した。

 町村氏の事務所も週刊文春の記事内で、町村氏の米コネティカット(Connecticut)州のウェスリアン大学(Wesleyan University)留学時代の親友は黒人学生だったと反論。町村氏には黒人や女性を差別する意識はまったくないとし、「外相当時最も信頼していたのは、(コンドリーザ・)ライス(Condoleezza Rice )米国務長官だった」と強調している。(c)AFP