【6月2日 AFP】米大統領選の民主党候補指名争いは、1日に行われた米自治領プエルトリコ(Puerto Rico)の予備選でヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員が大勝したが、フロリダ(Florida)、ミシガン(Michigan)両州の代議員を半数のみ復活させることが決定したことで、ライバルのバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員が党候補指名獲得にまた一歩近づいた形となった。

 米テレビ各局によると開票率51%の時点で、クリントン氏の得票率は68%と、オバマ氏の32%を大きく上回った。オバマ氏は、クリントン氏に電話で祝意を伝えたことを明らかにした。

 一方、投票率は予想を約10%下回り、一般投票に向けて大きな前進を目指したクリントン氏にとっては厳しい結果となった。
 
 米国の市民権を持つプエルトリコの住民は、予備選挙には参加できるが11月の一般投票の投票権はない。

 また、5月31日に開かれた党規委員会が、フロリダ、ミシガン両州での獲得代議員数を半分しか認めなかったことも相まって、オバマ氏が黒人初の米大統領党候補にさらに近づいた形となった。

 プエルトリコに続き、2日にはモンタナ(Montana)、サウスダコタ(South Dakota)両州の予備選が予定されており、5か月間にわたる予備選を締めくくる。(c)AFP/Nelson del Castillo