【4月27日 AFP】25日に行われたイラン国会(定数290)選挙の決選投票で、モスタファ・プルモハンマディ(Mostafa Pour Mohammadi)内相は26日の記者会見で、保守が69%、改革派は16%、その他が14%以上の得票率となったと発表した。保守派の圧勝が確実となった。

 内相は各政党の獲得議席数は明らかにしなかったが、得票率によると保守派が約200議席、改革派は50議席、その他が40議席を獲得する見通し。投票率は26%と第1回投票の60%から大きく減少した。

 内相によると改革派は郊外では善戦したものの、首都テヘラン(Teheran)選挙区では保守派が11議席中10議席を獲得、唯一Ali Reza Mahjoub氏が第11位に滑り込んだ。同選挙区では3月14日の第1回投票で保守派がすでに定数30議席のうち19議席を獲得している。今回改革派が苦戦したのは首都圏での投票率の低迷が影響したとみられる。

 マフムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領についてはその政策や発言をめぐって保守派内でも評価が割れており、保守派が圧倒的多数を占める議会でも大統領が全面的な支持を得られるとは限らない。来年夏の大統領選では国内でのインフレへの不満を背景に、再選を目指すアフマディネジャド氏と保守派内の穏健派との戦いが予想される。

 内相によると、3議席については第1回投票で不正行為があったとして選挙を監視する護憲評議会(Guardians Council)の承認を受けていないという。(c)AFP/Hiedeh Farmani