2008年4月13日、イタリア・ミラノ(Milan)の投票所で票を投じる、中道右派を率いるシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)前首相。(c)AFP/Giuseppe Cacace
【4月14日 AFP】13日に投票が始まったイタリア総選挙は、中道右派を率いるシルビオ・ベルルスコーニ(Silvio Berlusconi)前首相率いる中道右派「自由の国民(People of Freedom、PDL)」が、バルテル・ベルトローニ(Walter Veltroni)前ローマ市長率いる中道左派を破って3期目の首相就任を果たすか否かに注目が集まっている。
数々の暴言や若作りで知られるベルルスコーニ氏だが、2月の選挙運動の開始にあたって「奇跡」は期待しないでほしいと発言するなど、以前よりは軟化した印象を与えている。
■暴言で有名
2006年の総選挙では自らをイエス・キリスト(Jesus Christ)になぞらえたベルルスコーニ氏は、つい最近はローマ(Rome)市長選挙で中道左派のフランチェスコ・ルテリ(Francesco Rutelli)候補支持を表明したサッカー元イタリア代表のフランチェスコ・トッティ(Francesco Totti)選手について「頭がおかしい」と発言。
今回の選挙戦の終盤には、ライバルのベルトローニ(Walter Veltroni)前ローマ市長を「隠れ共産主義者」「常習的な嘘つき」と呼び、「人間の本質は変わらない。古い共産党イデオロギーに固執した左翼勢力側に真実は存在しない」などと攻撃した。
共産主義に対しても辛らつで「毛沢東(Mao Zedong)時代の中国では、子どもを食べることはなかったが、ゆでて畑の肥料に使っていた」との発言もある。
■3期目は実現するか
1936年9月29日、ミラノ(Milan)の中流階級の家庭に生まれたベルルスコーニ氏は、地元の土地開発でばく大な資産を築いた。イタリアのテレビ局7局のうち3局を所有し、世論への影響力は絶大だ。脱税や裁判官への贈賄などいくつもの訴訟を抱えながら、首相在任中に策定した法律のおかげでほとんどの訴訟を回避しているといわれている。
93年に右派政党「フォルツァ・イタリア(Forza Italia)」を結成し、翌94年には首相に就任。第1次ベルルスコーニ政権は、右派勢力の支持を失いわずか7か月で崩壊するが、2001年には2期目の首相に就任し、06年総選挙でロマーノ・プロディ(Romano Prodi)現首相に破れるまで政権を維持した。
今回の総選挙で勝てば3度目の首相就任となるが、ベルルスコーニ氏が実際に3期目を望んでいるかどうかについては、疑問の声もあがっている。(c)AFP/Ljubomir Milasin