【4月11日 AFP】北京五輪の聖火が10日、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)に到着した。聖火リレーに対しては各地で抗議行動が相次いでいるが、11日にスタートする同地でのリレーでは、チベット(Tibet)支持派が「サプライズ」を宣言しているものの、大規模な妨害活動は起こらないものとみられている。

 欧州や米国と同様、聖火とトーチは別々に厳重な警備下に置かれ、空港到着後ただちに、数十台の警察車両に護衛されたバスに乗せられ移動された。
 
 同国の人権団体やチベット支持派の人びとは抗議活動を行うと明言しているが、平和的なものになるとしている。チベット支援団体の1人は8日、記者団に対し聖火リレーのルート上での「サプライズ」を示唆したが、「聖火を消そうとしているわけではない」とも語っている。

 聖火リレー当日は、約1200人の警察官と1500人の沿岸警備隊員が警備にあたる中、市内を巡る13キロのコースを、サッカー元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ(Diego Maradona)氏ら80人の走者がリレーする予定になっている。(c)AFP