【4月8日 AFP】(写真追加)パリ(Paris)で行われていた北京五輪の聖火リレーは7日、チベット(Tibet)暴動への対応をめぐり中国政府に抗議するデモが市内全域で行われた事を受け、途中で切り上げられた。

 パリでの聖火リレーは、前日のロンドン(London)に続き抗議行動に遭い、聖火はリレーの最終区間となった議会前から市南部の競技場まで、バスに乗せられて運ばれた。

 パリ市内では、中国政府に抗議するデモに数百人が参加して聖火リレーを妨害。当局者は何度も聖火を消して、バス内に避難せざるを得なかった。

 一方、市庁舎の正面には、聖火の通過直前に、チベット旗と手錠で五輪が描かれた黒い横断幕が掲げられた。掲げたのは市議会の緑の党の党員で、これに先立ち、同じ横断幕を市庁舎の中庭に掲げていた。
 
 また、ベルトラン・ドラノエ(Bertrand Delanoe)パリ市長は、聖火リレー通過の際に予定していた記念式典の中止を発表した。(c)AFP