【4月5日 AFP】(写真追加)チベット民族が多く住む中国南西部・四川(Sichuan)省で3日夜、新たな「暴動」が発生し、治安部隊は制圧のために威嚇射撃した。国営新華社(Xinhua)通信が4日、報じた。

 同省甘孜(Garze)州で地方自治体庁舎が襲撃され当局者1人が重傷を負った。新華社通信は治安部隊は統制があったと報じたが、米人権団体「チベットのための国際キャンペーン(International Campaign for Tibet)」と英人権団体「フリー・チベット・キャンペーン(Free Tibet Campaign)」(本部:ロンドン)が複数の現地情報として伝えたところによると警察が発砲しチベット人8人が死亡した。

「フリー・チベット・キャンペーン」の現地情報によるとTonkhor寺の僧370人と民間人400人が抗議活動を行った際、治安部隊が発砲した。広報のMatt Whitticase、Kate Saunders両氏によると3日に2人の僧が拘束されたことに抗議するものだった。「愛国的再教育」のため寺院を訪れた当局が、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)批判などを求めたが僧はこれを拒否、緊張状態が高まったという。(c)AFP/Peter Harmsen