2008年3月31日、インド北部のダラムサラ(Dharamsala)のTsugla Khang寺院で礼拝を終え、合掌するチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ(Tsugla Khang)14世。(c)AFP
【3月31日 AFP】チベット(Tibet)自治区で発生した暴動を扇動したのはチベット仏教最高指導者ダライ・ラマ(Dalai Lama)14世とその支持者たちだとする中国政府の主張の「証拠」の一環として、中国国営通信がチベット暴動に加わった匿名の人物の「供述」を発表した。
国営新華社(Xinhua)通信は30日、チベット自治区ラサ(Lhasa)での暴動に関与したとみられる身元不明の人物が「チベット亡命政府の公安部」から、チベットの市民や僧侶らに「人民蜂起」を呼びかける文書の配布を依頼されたという供述を発表した。
「内部の者の自供」として新華社英語版に発表された記事は2000語近い量。しかし、この人物の身元については特定せず、問題の文書も示していない。同日の中国語版に掲載された「証拠」では、匿名の供述との関係は言及されていなかった。
報道はこの「証拠」に続き、チベット亡命政府の下で暴動を扇動したとして5つの組織名を挙げた。
また、亡命先のインド北部ダラムサラ(Dharamshala)を拠点とする「ダライ一派」が、ラサの暴動が最も激化した14日に会合を開き、そうした「成果」を足がかりに計画を前進させようとしたと主張している。ただし、この会合の存在や決定された内容に関する情報源にも触れていない。
中国政府は、チベットでの暴動をダライ・ラマと連携するグループが扇動したことを示す証拠があると繰り返し主張しているが、この主張の裏付けとされる文書が発表されたのは今回の新華社の記事が初めてだった。
一方、中国国営紙チベット・デーリー(Tibet Daily)ウェブ版は31日、新たに暴動に関与したとして289人が当局に自首し、これで今回の暴動による拘束者の数は計414人になったと伝えた。(c)AFP





