【3月22日 AFP】(一部更新、写真追加)22日投開票の台湾総統選挙は、野党・国民党(KuomintangKMT)の馬英九(Ma Ying-jeou)候補が勝利した。中央選挙委員会が発表した。

 馬英九候補の得票率は58.45%だった。一方、敗れた与党・民主進歩党(民進党、Democratic Progressive PartyDPP)の謝長廷(Frank Hsieh)候補は41.55%だった。

 これに先立ち台湾のメディアは、開票率90%の段階で馬候補が17ポイントの大差をつけて当選が確実になったと伝えていた。

 当選確実の報を受け、国民党支持者は台北(Taipei)の党本部をはじめ全国で、馬候補の勝利に歓喜し、歓声を上げたり口笛を鳴らしたりして勝利を祝った。

 国民党の連戦(Lien Chan)名誉主席は党本部前に集まった支持者に対し「この結果は我々にこれまでと違う明日、新しい環境、新しい希望、新しい未来をもたらすものだ」と述べ勝利を宣言した。また連戦氏は、馬候補と副総統候補の蘇貞昌(Su Tseng-chang)は全体の60%の票を獲得したと述べた。

 馬候補は、平和条約締結を含めた中国との関係強化を公約としており、数十年に及ぶ両者の敵対関係の終結に向けて取り組む方針だ。

 今回の総統選で野党・国民党の馬候補が勝利したことから、台湾独立を掲げ、中国との緊張が高まった2期8年に及ぶ陳水扁(Chen Shui-bian)総統率いる民進党政権に終止符が打たれることになる。(c)AFP