【3月22日 AFP】都内で22日、中国チベット(Tibet)自治区での暴動を中国政府が武力鎮圧したことに対する抗議デモが複数行われ、あわせて約600人が参加、8月開催の北京五輪の中止も求めた。

 中国大使館までのデモ行進には約80人が参加。周辺地域を封鎖していた警官隊と口論になった。

 デモ参加者はチベット旗と日の丸を持ってスローガンを叫び、また胡錦濤(Hu Jintao)中国国家主席の大きな写真と合わせて「暗殺者」と書かれた横断幕を掲げていた。

 読み上げられた駐日中国大使宛の抗議文では、「独立を求めるチベット人に対する中国政府の武力鎮圧で、100人以上の死者が出た。共産主義国中国には五輪開催の資格はない」「チベット人に対する人権侵害を止め、謝罪し、チベットを元の国へ戻せ」と訴えられていた。

 一方、付近の公園では、チベット支援組織「チベット・サポート・ネットワーク・ジャパン(TSNJ)」が主催する抗議デモが行われ、仏教の僧侶約50人や、チベット人、一般市民が参加した。

 参加した弁護士の男性(30)は、「中国共産党は世界の敵」とし、中国に対し穏健路線を取る福田康夫(Minister Yasuo)首相の辞任も求めた。(c)AFP