【3月20日 AFP】北京五輪組織委員会(Beijing Organizing Committee for the 2008 Olympic GamesBOCOG)の蒋効愚(Jiang Xiaoyu)副主席は19日、チベット(Tibet)問題で高まる北京五輪ボイコット要求を批判し、聖火リレーのチベット自治区と世界最高峰エベレスト(Everest)の通過は予定通り実施することを強調した。

 蒋副主席は、チベット自治区での抗議活動が、史上最長といわれる聖火リレーのルートには影響を与えることはないとの見方を示した。

 北京五輪の聖火リレーは、5月初旬にエベレストに登頂する。さらに、6月19日にチベット自治区に入り、20-21日に同自治区の中心都市ラサ(Lhasa)を通過する予定だという。

 現在のラサは、抗議活動の鎮圧のために大量の治安部隊が展開しており、海外メディアは立ち入りを禁止されている。

 中国当局は、ラサで14日に発生した暴動で、暴徒が「罪のない市民13人」を殺害したと発表。これに対し、亡命チベット代表者議会は、中国当局の弾圧で「数百人」が殺害されたと主張している。

 北京五輪の聖火リレーは、今月31日に天安門広場(Tiananmen Square)から出発する。(c)AFP/Charles Whelan