2008年3月15日、北京(Beijing)の人民大会堂(Great Hall of the People)で開会中の第11期全国人民代表大会で、スクリーン上に国家副主席への選出が発表された習近平(Xi Jinping)氏。(c)AFP/TEH ENG KOON
【3月15日 AFP】中国の第11期全国人民代表大会(全人代、国会)は15日、胡錦濤(Hu Jintao)共産党書記長(65)を国家主席に再選した。
北京(Beijing)の人民大会堂(Great Hall of the People)で開会中の全人代で、国家主席への唯一の候補者だった胡氏が、支持率99.7%で再選。同様の支持率で中央軍事委員会主席にも再選された。
また、胡氏の後継者とされる習近平(Xi Jinping)氏(54)が、支持率98.5%で国家副主席に選出された。専門家によると、今回の指導部人事で、習氏は胡氏の後継者として、2012年には共産党書記長、2013年には国家主席のポストを確実にしたという。
共産党内序列2位の全人代常務委員長には、呉邦国(Wu Bangguo)氏が再選された。
国務院(内閣)改造も承認され、省庁を現在の数から1つ減らして27とし、初めて環境省が設置される。
■五輪開催控える中国、難しいチベット対策
一方、同国チベット(Tibet)自治区で発生した暴動が、新指導部の選出に影を落としている。
胡氏を初めとする中国指導部は選出の笑顔の下で、チベットでの暴動を懸念しているのは明らかだ。今回の暴動は、中国支配に対し1989年の大規模デモ以来最大の抗議行動となった。
チベットでは、1959年の「チベット動乱」から49年を迎えた10日から中心都市ラサ(Lhasa)で平和的なデモが行われていたが、14日になって広い範囲で暴動へと発展し、国営新華社(Xinhua)通信によると、これまでに少なくとも10人が死亡した。
8月開催の北京五輪を控えて世界中の注目が同国に集まる中、中国共産党指導部にとって今回の暴動は、対処が難しくなっている。(c)AFP/Robert J. Saiget