2008年3月9日、マレーシアのクアラルンプール(Kuala Lumpur)郊外の自宅で人民正義党幹部と共に記者会見する同党顧問のアンワル・イブラヒム(Anwar Ibrahim)元副首相(中央)。(c)AFP
【3月9日 AFP】8日投票のマレーシアの下院選(定数222)は、与党連合・国民戦線(NF)が過半数の議席は確保したものの3分の2を下回るという過去最悪の敗北を喫した。政府のインフレと民族対立対策への批判が敗北につながった。
アンワル・イブラヒム(Anwar Ibrahim)元副首相が率いる人民正義党(PKR)は31議席、中国系政党の民主行動党(DAP)は28議席、全マレーシア・イスラム党(PAS)は、23議席を獲得した。前回2004年の総選挙で野党が得た議席は合計で20議席だった。
半世紀にわたり与党の座にあった国民戦線の大敗北は、アブドラ・バダウィ(Abdullah Badawi)首相の将来にも大きな疑問符をつけるかたちになった。連立与党はこの40年で初めて、独自の意思で憲法を改正できる勢力を失った。
アブドラ首相は、過半数を獲得した連立与党は組閣が可能だとの見方を示しつつも、選挙結果は国民からつきつけられた不信任のメッセージだと認めた。しかし、現時点で辞任する考えはないと述べた。
人民正義党のアンワル・イブラヒム元副首相はAFPに対し「マレーシアの夜明けだ」と語り、喜びを隠さなかった。20年間首相を務め、2003年にアブドラ現首相を後任に指名したマハティール・モハマド(Mahathir Mohamad)前首相は「残念だが私の選択は誤っていた」と語り、アブドラ首相は辞任すべきだと厳しく批判した。(c)AFP/Ivy Sam