2008年3月5日、中国・北京(Beijing)の人民大会堂(Great Hall of the People)で開幕した第11期全国人民代表大会(全人代=国会)第1回会議で政府活動報告を行う温家宝(Wen Jiabao)首相。(c)AFP/Frederic J. BROWN
【3月5日 AFP】中国の温家宝(Wen Jiabao)首相は、5日に開幕した第11期全国人民代表大会(全人代=国会)で行った政府活動報告で、政府は「社会主義民主法制」を拡大する用意ができていると述べつつ、あくまで「共産党指導下で」と強調した。温首相はまた「政治機構改革を一層進めて、社会主義に基づいた政治規範を発展させる」と述べ、政府の合理化と効率化を約束した。
民主化について温首相は「われわれは人民民主主義を拡大し、民主主義機構を強化し、その形態を多様化し、経路を拡大する。民主的な選挙、意思決定、行政、監督を実行していく」と語った。民主化は「第17回共産党大会で決定された指導方針」に従って進められるとしている。
前回大会の党指導方針では、2020年までに民主化と行政改革を推進していくための青写真が示された。改革の中では、行政監督や汚職対策を強化し、法治国家として効率的な政府づくりが唱われた。温首相はこれを受け「決定は科学的かつ民主的に行わなければならない。政府は法に従って運営されなければならない。行政監督を強化する必要がある」と述べた。
政府の効率化については、各部局や省の統合を検討中の計画があると発表。同計画は「複数部局の機能を有機的に統合したより大規模な局の開設を追求している」もので、数か月以内に「超大型省」の創設もありうるとした。
現在中国には28の省のほか、省と同様の機能権限を持つ数十の政府機関が存在する。1949年以来一党独裁を続けている中国共産党は国内の政治、機構すべてを厳しく管理しており、党の権力を根本的に浸食するような改革については、着手する兆しも見せたことがない。(c)AFP