2008年2月26日、オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)で行われた米大統領選の民主党指名候補選の討論会で、激論を交わすヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員(左)とバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員。(c)AFP/Getty Images/J.D. Pooley
【2月27日 AFP】(2月27日 一部更新)米オハイオ(Ohio)州クリーブランド(Cleveland)で26日、米大統領選の民主党指名獲得を争うヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員とバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員の間で、おそらく最後となる討論決戦の火ぶたが切って落とされた。
これまでの各種調査でオバマ氏に遅れをとり、指名候補戦の行方を決定づける3月4日のテキサス(Texas)、オハイオ両州で勝利できなければ後がないクリントン氏は、前週のテキサスでの討論会とは打って変わりオバマ氏攻撃の手を強めた。
オバマ氏は、イラク問題でクリントン候補の判断は一貫していなかったと批判。さらに、自分こそがクリントン氏のみならず共和党での指名獲得が確実視されているジョン・マケイン(John McCain)上院議員にも勝利できる候補だとの自信をのぞかせた。
■医療保険改革めぐり応酬
クリントン氏は、オバマ陣営が配布している選挙ビラに記された内容がクリントン氏の医療保険改革案のコピーであるうえに、クリントン氏の案について誤った情報を記載していると非難。さらにオバマ氏の選挙演説での主張は「信頼性に欠ける情報にもとづくもの」と切り捨てた。
これに対しオバマ氏は、自身の医療保険改革案は経費削減に重点を置いたものでクリントン案の真似ではないと反論したうえで、クリントン氏の主張は「米国に対し、否定的な攻撃を加えているだけだ」と批判した。
クリントン氏は、討論会では常に同氏が口火を切らされることや、人気風刺番組「サタデーナイトライブ(Saturday Night Live)」でニュースキャスターがオバマ氏ばかりを賞賛することへの不満を口にした。
■「パキスタン攻撃」発言で攻勢
次にクリントン氏は矛先を外交問題に転じ、オバマ氏が「パキスタン国内に潜伏する国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)を掃討するためには攻撃指示もありうる」と述べた過去の発言を攻撃した。クリントン氏は、この発言は「賢明とは言えない」と述べ、オバマ氏の外交手腕に疑問を投げかけた。その一方で「パキスタン国内の過激派対策を強化するよう、わたしは長いことパキスタン政府に求めてきた」と述べ、自身の外交経験を強調した。
■各種調査でオバマ氏リード
米CBSニュースとニューヨーク・タイムズ(New York Times)紙による最近の世論調査では、民主党支持者の間でのオバマ候補の支持率が54%、クリントン候補が38%となっているほか、USAトゥデー(USA Today)紙調査でもオバマ氏51%、クリントン氏39%と、オバマ氏が大きくリードしている。
さらに調査会社Rasmussen Reportsが26日発表した調査結果によると、4日に予備選を控えたオハイオ州の民主党員の間でもオバマ氏が前々回調査の38%、前回の40%から48%に支持率を伸ばし、43%のクリントン氏に対して優位に立っている。(c)AFP/Erick Trickey

