【2月20日 AFP】5月の国民投票にむけ憲法草案作成作業が進んでいたミャンマーでは、国営テレビが19日、憲法起草委員会が憲法の最終草案を完成させたと伝えた。これに関し、ニャン・ウィン(Nyan Win)外相は同日、新憲法の下では民主化運動指導者のアウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)さんは選挙に出ることができないとの見解を示した。

 シンガポールでの東南アジア諸国連合(ASEAN)非公式外相会議に出席中のニャン・ウィン外相は、スー・チーさんが外国人と結婚していることから、憲法で選挙への出馬が禁じられると語った。

 スー・チーさんは1999年にガンで亡くなった英国人のMichael Arisさんと結婚している。Arisさんとの間には2人の子がおり、2人とも英国籍だという。

 軍事政権は、国民投票で賛成を得られれば、2010年に民主的な選挙を行うことができるとしている。実現すれば、スー・チーさん率いる最大野党の国民民主連盟(National League for DemocracyNLD)が1990年の選挙で大勝して以来初のこととなる。

 ニャン・ウィン外相の発言に対し、NLDは「不公正だ」と反発。軍事政権が、国民投票の結果が出る前に選挙の計画を立てているとして非難している。(c)AFP/Hla Hla Htay