2008年2月10日、米バージニア(Virginia)州アレクサンドリア(Alexandria)の高校で演説する米大統領選民主党候補のバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員。(c)AFP/Saul LOEB
【2月12日 AFP】米大統領選で民主党指名候補の座を争うバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員とヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員は11日、ロバート・ゲーツ(Robert Gates)米国防長官が駐イラク米軍の撤退保留に支持を表明したことに対し、これを容認しない姿勢を示した。
ゲーツ長官は訪問先のイラクで、米軍撤退を保留する旨のデビッド・ペトレアス(David Petraeus)駐イラク米軍司令官の進言を支持する意向を示していた。
オバマ上院議員は、期限を区切らずイラク駐留を続けるべきではないとの考えを表明。クリントン上院議員は「内戦」状態の真っ最中にあるイラクからの即時撤退を訴えた。
■オバマ上院議員「強く反対」
オバマ上院議員は声明で米軍撤退の保留には「強く反対する」と述べ、「兵士やその家族の払っている犠牲、米国の安全保障や経済に累積するコストを無視してイラクでの終わりのない戦争を継続することはできない」と述べた。
「現政権がイラク撤退をいつまでも延期する間に(ウサマ)ビンラディン容疑者は逃亡し、アフガニスタンは混乱に陥っている。国内で苦しんでいる国民に救いの手を差し伸べることなく、毎週数十億ドルがイラクのために費やされている」
オバマ氏は迅速で責任のある米軍撤退を呼び掛け、米軍の負担軽減とイラク政府内の党派間融和を促した。
■クリントン上院議員「落胆した」
一方クリントン上院議員は、ゲーツ長官の発言に「落胆した」と述べ、「これでは今夏も2007年初めと同規模の兵力がイラクに駐留することになる。わたしは大統領に対し、自らが始めた戦争を終わらせ、責任を持って米兵を帰還させるよう呼び掛けを続ける」と述べた。また「議会でも大統領選の選挙戦でも、ブッシュ大統領が在任中にこの戦争を終わらせるよう強く働きかけてゆく」と強調した。
クリントン氏は自身が大統領に選出されれば、60日以内にイラクからの撤退を開始する方針を表明。また、イラク政府に対しては「白紙の小切手」を与えられているのではなく、政治的和解に向けて迅速に行動する必要があると通告する考えを示している。
駐イラク米軍司令官らによると計画では今年7月までに、イラクに駐留する19旅団約15万7000人が15旅団に縮小され、兵士2万人と支援部隊7000-1万人が削減される見通しとなっている。(c)AFP