【1月10日 AFP】8日行われた米ニューハンプシャー(New Hampshire)州予備選挙で民主党のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員が勝利したのは、同議員こそ大統領にふさわしいと信じた女性らの票によるところが大きいことが、9日に発表されたメディアの出口調査で分かった。

 また、この予備選では、有権者の最大の関心がイラク戦争でなく経済問題であることが浮き彫りとなった。

■民主党の指名候補争いのカギは女性票

 ニューハンプシャーでは全投票者の57%が女性で、うち45%がクリントン氏に投票した。オバマ氏の女性票は36%にとどまった。

 一方、3日のアイオワ(Iowa)州党員選挙でのクリントン氏の女性票は30%で、オバマ氏の35%に及ばなかった。アイオワでクリントン氏が敗北したことを見ても、女性票が今後の指名候補争いを左右するとみられる。

■民主・共和とも有権者の意識はイラクより景気

 候補者選びのポイントについては、米景気が後退する懸念から、民主・共和両党の支持層を問わず「経済」を最重要課題にあげた有権者が多かった。「イラク戦争」は両支持層で2番目だった。

 米CNNの出口調査によると、民主党員の98%、共和党員の79%が経済問題に関心があると答えた。また党別では、民主党が「経済(39%)」、「イラク戦争(30%)」、「医療保険制度(26%)」と続いたのに対し、共和党は「経済(35%)」、「イラク戦争(25%)」、「不法移民(22%)」と答えた。(c)AFP/Kerry Sheridan