2007年12月17日、フランスのパリで開かれたマフムード・アッバス(Mahmoud Abbas)パレスチナ自治政府議長に対する支援のための国際会議で挨拶する同議長(手前)とコンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官(左)を迎えるニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)仏大統領(中央)。(c)AFP/Charles Platiau
【12月17日 AFP】パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmoud Abbas)議長を支援するための国際会議が17日、フランスの首都パリで開催され、アッバス議長は国際社会に対してパレスチナの窮状を訴え、主要援助国に56億ドル(約6350億円)規模の財政支援を要請した。
凱旋門近くの会議センターで1日の日程で開かれた会議には、各国や国際機関の代表90人が集まった。開会演説で、アッバス議長は「支援なくしては、財政援助なくしては、パレスチナの財政当局はその役割をまっとうできず、ヨルダン川西岸(West Bank)およびガザ(Gaza)地区はまったく破滅的な状況に直面することになるだろう」と述べた。
同会議は、パレスチナ経済の安定化のための援助策と、前月米国のアナポリス(Annapolis)で開催された中東和平国際会議から再開したパレスチナとイスラエルの和平交渉を支える策を協議する目的で開催された。
サラム・ファイヤド(Salam Fayyad)パレスチナ自治政府首相からは、正式に計56億ドル相当の財政援助を求める訴えがあった。うち39億ドル(約4425億円)は、パレスチナ国家建設へ向けて発展可能な経済と機構づくりを目指す首相の計画への直接支援として挙げられた。
開催地フランスのニコラ・サルコジ(Nicolas Sarkozy)大統領は、3億ドル(約340億円)の援助を約束した。米国、欧州連合(EU)、ドイツは計13億5000万ドル(約1530億円)の支援を申し出ると見込まれている。
またアッバス議長は開会演説で、和平交渉再開の地歩を固めるためとしてイスラエル側に対し、パレスチナ自治区におけるすべての入植を例外なく凍結するよう要求した。また、127におよぶ不法入植地の解体、軍事作戦の解除、「分離壁」建設の中止やイスラエルに拘束されているパレスチナ人の解放などを相次いで求めた。イスラエルからはツィピ・リブニ(Tzipi Livni)外相が出席していた。
代わって演説に立ったサルコジ大統領は同会議について、「近代国家の革新的な建設」に寄り添わなければならないと述べ、特にパレスチナの治安活動を強化する国際部隊を「適切な時期、状況の下で」創設することを呼びかけた。
サルコジ大統領は、「緊急の必要性にパレスチナが1月から取り組めるよう」、フランスは2500万ユーロ(約408億円)の予算援助に17日遅くに署名すると述べた。残りの支援は2010年までの間に提供していくとしている。
また、ベニタ・フェレロワルトナー(Benita Ferrero Waldner)EU委員(対外関係・欧州近隣国政策担当)によると、欧州委員会(European Commission)は2008年中に6億5000万ドル(約740億円)の援助実施を発表する予定だという。(c)AFP/Christophe de Roquefeuil
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