2007年12月8日、米アイオワ(Iowa)州デモイン(Des Moines)で、米時期大統領選候補のバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員(中央)の応援に駆けつけたテレビ司会者オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)さん(右)。(c)AFP/Evan Sisley
【12月9日 AFP】米次期大統領選候補の1人、民主党のバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員のアイオワ(Iowa)州での選挙活動で9日、米テレビで絶大な影響力を持つテレビ司会者オプラ・ウィンフリー(Oprah Winfrey)氏が登場し、興奮した大勢のファンの前で応援演説を行った。
最初の党員集会が行われる同州の講堂には、オバマ陣営の発表によると約1万8500人が来場し、今回の大統領選の選挙運動でも最大級の動員数となった。ウィンフリー氏が選挙の応援演説を行うのは今回が初めて。ウィンフリー氏は歓声を上げる人々に対し、「わたしは今日、考えるべきことを教えに来たのではなく、自分の頭で考えるようにお願いするために来た」と語り、オバマ氏の「新しい米国観」を支持するよう求めた。観客のなかには彼女を副大統領に望む声も聞かれた。
今回の選挙活動ではオバマ氏は3日間の日程で選挙戦初期の要となるアイオワ州、ニューハンプシャー(New Hampshire)州、サウスカロライナ(South Carolina)州の3か所を回る。9日にはサウスカロライナ州コロンビア(Columbia)に向かう。同州の民主党員の半数はオバマ氏やウィンフリー氏と同じアフリカ系アメリカ人となっている。同陣営はサウスカロライナ州の会場を当初1万8000人を収容するバスケットボール場に予定していたが、多数の観客が予想されたため8万人収容のフットボール場に変更した。
ウィンフリー氏は、調査会社ギャラップ(Gallup)による最近の調査では、米国で2番目に尊敬される女性に選ばれた。1位はオバマ氏の最有力対抗候補であるヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員だった。オバマ陣営は、自身のトーク番組で紹介した本がベストセラーになるなど強い影響力を持つウィンフリー氏を起用して女性支持者を獲得し、クリントン候補を上回りたい考え。しかし、ウィンフリー氏の政治的影響力については未知数で、10月にUSAトゥデー(USA Today)とギャラップが行った調査では、ウィンフリー氏の影響でオバマ氏を支持すると答えた人は8%にとどまり、逆に支持しないと答えた人が10%となった。
ウィンフリー氏は、オバマ氏について、クリントン候補が批判する政治経験の不足よりも変革への姿勢を評価すべきだとし、「政治の道で得た経験よりも人生の道で得た経験の方が重要だ」と述べた。観客の多くはウィンフリー氏目当てで参加したと答え、ウィンフリー氏の演説が終わるとオバマ氏の演説もそこそこに数百人が会場を後にした。
オバマ氏の演説中に1人の女性が失神したため、同氏は観客の中に救急救命士はいないかを尋ね、「オプラさんに興奮しすぎるとこういうことが起こる」と話した。(c)AFP