ロシアのビタリー・チュルキン(Vitaly Churkin)国連大使(2007年9月26日撮影)。(c)AFP/Stan HONDA
【12月8日 AFP】国連(UN)暫定統治下にあるセルビア・コソボ自治州の最終地位について、セルビア政府とコソボ自治州政府の当事者間交渉を4か月にわたって仲介してきた米国、欧州連合(EU)、ロシアは7日、両者は合意に達しなかったとする報告書を提出した。
報告書は「交渉による解決が両者にとって最も有意義だとの観点から、合意が得られなかったことは遺憾だ」としたうえで、「主権という根本的問題で、両者ともに譲歩する意志がみられなかった」と述べた。
ロシアのビタリー・チュルキン(Vitaly Churkin)国連大使は、それでもこの取り組みが、「価値あるものだった」と強調。セルビアの主張が主権の維持に限定されており、同国が「独創的で勇敢、先見性を持ち」、「非常に高い柔軟性」を示したとの見方を示した。
交渉の継続を訴えるチュルキン大使は、セルビア、コソボ自治州のアルバニア系住民を中心とした独立派、および米、ロ、英、仏、独、伊の6か国でつくる旧ユーゴスラビア問題連絡調整グループ(Kosovo Contact Group)による「話し合いを続けるべき」との議長声明案を国連安全保障理事国に配布した。
一方、英、仏、独、伊の欧州4か国の外相は同日、コソボ自治州をめぐる対話をこれ以上続けても得るものはないとの立場から、コソボ自治州の独立を進めるべきと主張する書簡をEU加盟国に送った。(c)AFP/Gerard Aziakou