【12月5日 AFP】イランが2003年に核兵器開発を中止したとする米国家情報評価(National Intelligence EstimateNIE)の発表を受け、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領は4日、ホワイトハウスで(White House)で記者会見し、米評価の変更は今年8月の「重要情報の発見」によるものだと説明した。

 ブッシュ大統領は詳細には言及しなかったが、この「重要情報」に基づいて、イランの核兵器保有の決定を「高い確度」で確認したとされる2005年調査報告書の基礎資料の徹底的な見直しが行われたもよう。

 大統領はこの情報について、マイク・マコネル(Mike McConnell)米国家情報長官から8月に直接報告を受けたことを明らかにしたが、その際、情報の中身については報告を受けていないと語った。

「どんな情報だったかは報告を受けていない。分析に多少時間がかかるとの報告を受けただけだ」(ブッシュ大統領)

 ブッシュ大統領とディック・チェイニー(Dick Cheney)副大統領は、イランが2003年に核兵器開発を中止したとする新たな証拠を米情報機関がつかんでいたことについて、前月28日まで公式には知らされていなかったとしている。(c)AFP