【12月4日 AFP】2008年米大統領選挙の民主党候補、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員は3日、民主党内最大のライバル、バラク・オバマ(Barack Obama)上院議員に対し「大統領の職務は、教科書で学ぶことはできない」と批判した。アイオワ(Iowa)州での全米で最初の指名選挙まで1か月を切り、民主党の候補者指名選も激しさを増してきた。

 アイオワ州のデモイン・レジスター(Des Moines Register)紙が2日に発表した世論調査によると、同州では接戦ながらもオバマ上院議員の支持率がクリントン上院議員を上回った。これを受けて、クリントン上院議員のオバマ上院議員に対する攻撃が熱を帯びてきた。

 3日にアイオワ州Clear Lakeで演説したクリントン上院議員は、支持者に対し、2004年の上院選で当選した直後に大統領を目指しはじめ、国内的にも国際的にも経験がほとんどない候補者に投票することに納得できるかと訴えた。

 さらに、「大統領の職務は教科書で学べるような仕事ではない。就任と同時にさまざまな問題に対処しなければならない。大統領の一瞬の判断に、数百万人の生命がかかることもある」と語り、オバマ上院議員を強く批判した。(c)AFP/Stephen Collinson