2007年11月30日、ロンドン(London)中心部のランカスターハウス(Lancaster House)であいさつを交わす、欧州連合(EU)のハビエル・ソラナ(Javier Solana)共通外交・安全保障上級代表(右)とイランの核問題交渉責任者サイード・ジャリリ(Saeed Jalili)最高安全保障委員会(SNSC)事務局長(左)(c)AFP/CARL DE SOUZA
【12月1日 AFP】欧州連合(EU)のハビエル・ソラナ(Javier Solana)共通外交・安全保障上級代表とイランの核問題交渉責任者サイード・ジャリリ(Saeed Jalili)最高安全保障委員会(SNSC)事務局長は11月30日、英ロンドン(London)でイラン核問題について土壇場の協議を行ったが、現状打開は期待できない見通しだ。一方、イランに対する追加制裁の可能性が高まっている。
イラン側の代表団は協議で事態を好転させたい意向だが、一方のソラナ代表は、普段は極めて楽観的だが、数時間後に国連安全保障理事会(UN Security Council)常任理事国への報告を控え、いら立ちを強めている。
欧米諸国は、イラン政府がひそかに核爆弾を開発していると疑っているが、同政府はこれを否定している。米国やその同盟国はイラン政府に対する国連(UN)による追加制裁決議を求めている。
現在イラン政府には、ウラン濃縮活動の一時停止を拒否したとして、国連による2つの制裁が科されているが、米政府も独自の制裁を科している。
専門家は、欧米諸国とイランの対立が緩和される可能性は徐々に低くなっていると見ており、兵器拡散防止を専門とする元米国防総省高官のマーク・フィッツパトリック(Mark Fitzpatrick)氏は11月29日、ドイツのベルリン(Berlin)で記者会見し、「われわれは戦争へ向かう可能性もある。外交が機能していない」と警告した。(c)AFP/Siavosh Ghazi