【11月22日 AFP】ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)露大統領は21日、次回の選挙でロシア指導部を「一新」すると公約し、野党を欧米の「イヌ」とこき下ろした。

2008年3月の次期大統領選後にプーチン大統領は任期満了を迎えるが、12月2日の下院選挙に統一ロシア(United Russia)から立候補する予定だ。

プーチン大統領はモスクワ(Moscow)市内のスタジアムに集まった若い支持者らに演説し、円滑な移行を実現するため、選挙の勝利に向けて取り組むよう訴えた。

また野党については欧米の支援を受けて国内の混乱を図っていると批判し「残念なことに、わが国には大使館の外にも外国の飼い犬のような人々がいる。彼らは海外の資金をあてにしている」とこきおろした。 

 さらに旧ソ連のグルジアやウクライナに触れ、「欧米の専門家から学び、周辺諸国で教育を受けた彼らは今、われわれを挑発しようとしている」と非難し、「彼らはロシアが病弱になること、混乱し、分裂することを望んでいる」と指摘した。

 世論調査では、プーチン大統領が所属する統一ロシアは次期下院選挙で約67%の議席を獲得し、圧倒的な支配力を得る勢い。

 野党のGrigory Yavlinsky氏はロシアが旧ソビエト時代の一党独裁体制に向かおうとしていると警告している。(c)AFP/Delphine Thouvenot