【11月18日 AFP】中国の温家宝(Wen Jiabao) 首相は18日、東南アジア諸国、日本、韓国などの首脳と5日間の日程で会談するため、シンガポールに到着した。

 当局者によると、温首相はシンガポールのリー・シェンロン(Lee Hsien Loong)首相と会談し、2国間自由貿易協定の進ちょく状況について協議するとともに、中国北部の天津(Tianjin)に共同で「エコシティー」を創設する協定に調印する。両国はこのほかにも複数の協力協定に調印し、自由貿易協定の前進を図るとみられている。

 2006年の2国間貿易は約590億ドル(6兆5500億円)と、2005年の440億ドル(4兆8900億円)から増加した。シンガポール政府の統計によると、2005年、中国はシンガポールにとって第4位の貿易相手国だった。

 温首相は東南アジア諸国の首脳のほか、日本、韓国の首脳とも会談する。北朝鮮の核施設の無能力化が協議の焦点となる模様だ。

 温首相は20日、日本の福田康夫(Yasuo Fukuda)首相と初めての首脳会談を行う。(c)AFP