【11月16日 AFP】「妻のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員をホワイトハウスに送り込むためなら何でもする」と公言するビル・クリントン(Bill Clinton)元大統領も、とろけるチーズがたっぷりかかった熱々のダブルバーガーを我慢するのは別の話のようだ。

 米大統領選挙の民主党候補指名争いの初戦となるアイオワ(Iowa)州の党員集会を来年1月3日に控え、クリントン元大統領のジャンクフード好きを「ネタ」にした選挙キャンペーン映像がこのほど、クリントン上院議員の公式サイトに掲載された。

 元大統領がチーズバーガーを思い浮かべながらランニングマシンでダイエットに励む姿を映し出した映像には、「ダイエットはつらいが、党員集会に行くのは簡単」とのメッセージが込められており、クリントン上院議員の支持率アップを狙う。

 一方、妻のクリントン上院議員も、今年初めに同州で開かれた行事で調子外れの国歌を歌い「歌うのは難しい」と語った映像でウェブサイトに登場する。

 このほか、今年初めにも、皿に山盛りとなったオニオンリングを恋しがる元大統領の映像がネット上に掲載されており、元大統領の食べ物好きが選挙キャンペーンにも大いに活用されているようだ。

 こうした映像は、クリントン夫妻の親しみやすさを打ち出すことで、気楽に党員集会に参加してもらおうとの目的でつくられた。

 各候補の集会が行われる時期になると、アイオワ州各地で有力候補の選挙スタッフらが、自身が支持する候補の支持率を増やそうと、下位候補の支持者を取り込む動きもみられる。

 選挙キャンペーン映像でハンバーガーにかぶりつく前大統領が言うように、党員集会は簡単かもしれないが、ダイエットは確かに難しい。(c)AFP