2007年11月10日、テキサス(Texas)州クロフォード(Crawford)の自身が所有する牧場で、記者会見に臨むジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領。(c)AFP/Jim WATSON
【11月11日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は10日、パキスタンのペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領はテロとの戦いの強力な協力者であり、民主的統治に戻るという同大統領の公約を疑ってはいないと述べ、パキスタン全土での非常事態宣言後、最もムシャラフ大統領を擁護する姿勢をみせた。
ブッシュ大統領は、自身が所有するテキサス(Texas)州クロフォード(Crawford)の牧場でアンゲラ・メルケル(Angela Merkel)独首相と会談を終えた後に記者会見を行った。
2008年2月までの総選挙実施と、大統領再任が確定すれば陸軍参謀長を辞任するとのムシャラフ大統領の公約を信じるかを問われたブッシュ大統領は、「(信頼できないことが明らかになるまでは)その人の言うことを信じるべきだ。誰かがやるべきことを計画したとすれば、それを実行するチャンスを与えなくてはならない」と述べた。
米政府は、パキスタンが民主的統治に戻る過程として、最高裁がムシャラフ大統領の再任を認め、同大統領が陸軍参謀長を辞任したうえで政権を握る必要があると考えている。しかし最高裁が同大統領の再任を認めるかどうかは定かでない。
米政府にとってパキスタンはウサマ・ビンラディン(Osama Bin Laden)容疑者率いる国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)などを狙った「対テロ戦争」に欠かせない存在であり、現時点でブッシュ大統領は、米国は「パキスタンの指導者と協力的な姿勢を保つ」と述べた。
ブッシュ大統領はさらに、「パキスタン国民のためにもできるだけ早く民主化への行程に復帰してほしい。ムシャラフ大統領は陸軍参謀長を辞任し、年明けには総選挙を実施すると言明した。われわれは、大統領が非常事態宣言を解除し、パキスタンが民主化の道を歩むことを望む」と述べた。
また、2001年の米同時多発テロ後に、ムシャラフ大統領は「米国側に立ち、国内の過激派に対抗する」決断をしたと評価。対テロ戦争における複数のアルカイダの指導者層の拘束・殺害は、ムシャラフ大統領の協力なしには成し得なかったと指摘した。(c)AFP/Olivier Knox