2005年10月25日、オランダのノルトワイク(Noordwijk)で、北大西洋条約機構(NATO)のヤープ・デホープスヘッフェル(Jaap de Hoop Scheffer)事務総長の前で握手するロバート・ゲーツ(Robert Gates)米国防長官(右)とロシアのアナトーリー・セルジュコフ(Anatoly Serdyukov)国防相(左)。(c)AFP/ANP/MARCEL ANTONISSE
【10月26日 AFP】欧州で予定されている米ミサイル防衛(MD)施設の建設にロシアが反発している問題で、ロバート・ゲーツ(Robert Gates)米国防長官は25日、米国はできうる限りの譲歩をしたとコメントした。
米国はポーランドに迎撃ミサイル、チェコにレーダー施設の配備を計画しているが、ロシアがこれに反発。米国はさらに、イランによるミサイルの脅威について確証が得られるまでこれらの施設の稼働を延期することなどを盛り込んだ譲歩案をロシア側に提示したが、ロシアは提案の受け入れを拒否していた。
ゲーツ長官はヨーロッパから帰国後記者団に対し「われわれはできうる限りの譲歩をし数多くの提案も出した。今度は彼ら(ロシア側)に行動を起こしてもらいたい」と述べた。また、米国の提案について「ロシアとの協力という点では非常に前向きな姿勢を示せた」と評価した。一方で「ロシアが米国との関係を真剣に考えているのか、それともチェコやポーランドでの計画を阻止するための見せかけに過ぎないのかが問題である」とも語った。
これに先立ちロシアのアナトーリー・セルジュコフ(Anatoly Serdyukov)国防相は、オランダで行われた北大西洋条約機構(NATO)の国防相会議で「米国側の提案は満足できるものではなく、われわれの立場は依然として変わりない」と米国の提案への不満を示すコメントを発表し、タス(ITAR-TASS)通信やインタファクス(Interfax)通信などがこれを報じていた。
今月半ばにはゲーツ長官とコンドリーザ・ライス米国務長官がモスクワ(Moscow)を訪問し、MD施設の計画にロシアとNATOも参加させる方向で提案。23日にはゲーツ長官が訪問先のチェコ・プラハ(Prague)でさらなる譲歩案を出し、「脅威の確証」が得られるまでMD施設の稼働は延期する提案を行っていた。(c)AFP