【10月26日 AFP】自宅軟禁中のミャンマー民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)さんが25日、ミャンマー軍事政権から連絡担当として任命されたアウン・チー(Aung Kyi)副労働相と初めて面会した。国営テレビが報じた。

 国営テレビは「本日、連絡担当として任命されたアウン・チー氏が政府のゲストハウスでスー・チーさんと面会した」と報道。1時間強行われた面会の内容については明らかにされなかったものの、短時間の映像が公開され、数年間公の目から遮断されていたスー・チーさんの姿が映し出された。

 ミャンマー軍政は今月初旬、国連(UN)特使のイブラヒム・ガンバリ(Ibrahim Gambari)事務総長特別顧問からの提案を受けて、アウン・チー副労働相をスー・チーさんとの連絡担当役として任命していた。

 軍政に対する国際社会からの圧力が高まる中、9月に反政府デモが武力鎮圧され、死者13人以上が出て以来2度目となるガンバリ特使のミャンマー訪問に先立って、今回の面会は行われた。

 11月の第1週に予定されているガンバリ特使の再訪に続き、国連のパウロ・セルジオ・ピニェイロ(Paulo Sergio Pinheiro)人権特別報告者も同国を訪問する見通しとなっている。(c)AFP