【10月25日 AFP】ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)さんの軟禁12年を向かえた24日、世界各地でミャンマーの民主化を求める抗議デモが行われたが、参加者は比較的少なかった。

 国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(Amnesty International)などの機関が合同で主催し、バンコク(Bangkok)、シドニー(Sydney)、ロンドン(London)、パリ(Paris)、ベルリン(Berlin)、ダブリン(Dublin)、ウィーン(Vienna)、ワシントンD.C.(Washington D.C.)、トロント(Toronto)、ニューヨーク(New York)、ブラジリア(Brasilia)、ケープタウン(Cape Town)の各都市にある中国大使館・領事館周辺などで抗議デモが行われた。

 ロンドンの中国大使館前には約80人が集結し、中国当局に対しミャンマー軍事政権に民主化受け入れを説得するよう圧力を加えるため抗議デモを行った。

 一方、ほかの都市でのデモ参加者はさらに少なく、シドニーでは10人、バンコクでは20人が参加と伝えられた。ベルリンやウィーンでは、参加者が現れず中止となった。

 主催者側は、参加者の数は重視していないとしており、「ミャンマーの現状について国際社会の関心を高めるために企画した」と主張した。

 ゴードン・ブラウン(Gordon Brown)英首相は、スー・チーさんの軟禁12年に際し首相官邸のホームページにメッセージを掲載。「ミャンマー軍政が今行うべきことは明白だ。暴力をやめ、政治犯を解放し、国連(United NationsUN)が主導する国民和解のプロセスにかかわっていくことだ。ただし、そのプロセスにはアウン・サン・スー・チーさんなど、野党を含む全ての政党および全民族グループの指導者が含まれなければならない」と訴えた。(c)AFP/Katherine Haddon