2007年10月17日、ヨルダン川西岸(West Bank)ラマラ(Ramallah)のパレスチナ自治政府議長府で会談する、マフムード・アッバス(Mahmoud Abbas)議長とコンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官。(c)AFP/ABBAS MOMANI
【10月18日 AFP】パレスチナ自治政府のマフムード・アッバス(Mahmoud Abbas)議長は17日、ヨルダン川西岸(West Bank)ラマラ(Ramallah)の議長府で中東歴訪中のコンドリーザ・ライス(Condoleezza Rice)米国務長官と会談し、米国主催で開催予定の中東和平国際会議について、実際に成果が出る見通しがなければ出席しないと表明、またイスラエル政府に対し和平プロセスを妨害していると非難した。
アッバス議長とライス長官の会談は、同長官の今回の中東歴訪中2度目となったが、アッバス議長のこの厳しい発言により、ライス長官が4日間の日程で行っている往復外交にもかかわらず、パレスチナとイスラエルの溝が少しも埋まっていないことが浮き彫りとなった。
ライス長官のイスラエル再訪に先立ち、アッバス議長は記者団に対し「時間を無駄にするべきではない。誰の益にもならない。われわれは犠牲を払ってまで会議に出席することはしない。それは受け入れがたい」と主張した。
また、「われわれは、確定した予定のもとで交渉を開始するための明確な文書を作成したい。われわれには明確な文書の作成および決定的な結果に至る期限の設定が必要だ」とも述べた。
見通し不透明な和平会議の基礎として交渉団が作成している文書に盛り込む内容について、イスラエルとパレスチナでは異なった見解を持っており、それが和平会議の開催を遅らせている原因の1つになっていると見られている。
パレスチナ側は、両者の紛争において最も困難とされている諸問題の解決に向け、詳細な合意内容や時間的枠組みを明記したいとしている。一方、イスラエル側は、重要問題についてはもっと遅い時期かあるいは期限を定めずにあいまいにしておきたい意向だ。
米国ワシントンD.C.で記者会見したジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は、アッバス議長の発言に対して自信をのぞかせ、中東和平国際会議はパレスチナ国家の樹立と中東地域における広範な平和構築が中心議題となると言明した。(c)AFP/Nasser Abu Bakr