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ベトナム、初の国連安保理非常任理事国としての課題

  • 2007年10月17日 23:39 発信地:ハノイ/ベトナム
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2007年10月16日、北朝鮮の平壌(Pyongyang)で歓迎式典に出席するベトナム共産党のノン・ドク・マイン(Nong Duc Manh)書記長(左)と金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記(右)。(c)AFP/KCNA via KNS

【10月17日 AFP】2008年から2年間を任期とする国連(UN)安全保障理事会の非常任理事国に、ベトナムが選出された。ベトナム戦争後、国際社会との再統合を目指してきた同国にとって重要な役まわりとなる。

 国連は16日、15か国で構成する安保理の非常任理事国10か国のうち、ベトナムを含め新たに5か国を改選した。任期は2008年1月1日から2年間で、同年中にベトナムにも輪番制で1か月間、議長国の席が回ってくる。

 非常任理事国を務めることでベトナムの国際的地位は高まるが、一方で「全国家との友好関係づくり」を目指してきた同政府にとって、国際紛争などをめぐる問題で厳しい選択が迫られることになるだろうと専門家らは指摘する。

 共産国家ベトナムは30年前、ベトナム戦争の2年後に国連に加盟、安保理の非常任理事国には約10年前に初めて立候補した。ベトナムは今年、150か国目の世界貿易機関(WTO)加盟も果たしている。

 ベトナム外務省のLe Dung報道官は決定について、「ベトナムにとって国際的権威と、平和を愛する国家というイメージを高め、人類共通の努力に具体的に貢献する機会だ」と歓迎した。

 グエン・タン・ズン(Nguyen Tan Dung)首相は「世界最大の国際組織の重要機関をつかさどる15か国のひとつを務めることは、大変な名誉。その責任も重い」と語った。

 オーストラリア国防大学(Australian Defence Force Academy)のベトナム専門家、Carl Thayer氏は、特に国連加盟国のアジアグループ(53か国)内におけるベトナムの地位向上は確実だとしながらもベトナムの課題も挙げる。

 同氏によると、ベトナムがこれまで加盟してきたのは年次総会しか行わない国際組織ばかりで、そうした組織の決定に拘束力はなかったと指摘する。ベトナム戦争後の同国は苦心して、米国からキューバ、北朝鮮、イランまでと、対立する国家同士も含めた幅広い友好関係を築いてきた。

 しかし今回は「世界が直面する最重要課題に対し、ベトナムが投票権を持った。"すべての国と友好を”という外交政策の決まり文句を維持することは、投票を求められる立場では難しいということにベトナム政府は気づくだろう。中立を保つことは(安保理での)選択肢にはない」とThayeは分析している。(c)AFP/Frank Zeller
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