2007年10月9日、米ミシガン(Michigan)州ディアボーン(Dearborn)で開催された共和党大統領候補による討論会で、握手を交わすフレッド・トンプソン(Fred Thompson)元上院議員(左)とルドルフ・ジュリアーニ(Rudolph Giuliani)前ニューヨーク市長。(c)AFP/Geoff Robins
【10月10日 AFP】米共和党の大統領候補による討論会が9日、ミシガン(Michigan)州ディアボーン(Dearborn)で行われ、有力候補で俳優のフレッド・トンプソン(Fred Thompson)元上院議員(65)が討論会デビューを飾った。
米テレビドラマ「Law&Order」の地方検事役などで人気を博したトンプソン氏だが、前月になってやっと選挙活動を開始。他候補に比べ大きく出遅れていた。
すでに大統領選をリードしているミット・ロムニー(Mitt Romney)前マサチューセッツ(Massachusetts)州知事やルドルフ・ジュリアーニ(Rudolph Giuliani)前ニューヨーク(New York)市長らと比べ、討論会当初は見劣りを感じさせたトンプソン氏だが、討論会が進むにつれ、発言は徐々に自信に満ちたものとなった。
同様に俳優で大統領となった故ロナルド・レーガン(Ronald Reagan)氏を意識してか、強気の発言も多くみられ、イラク戦略についての質問には、「これはグローバルな戦争だ」と述べ、「欧米社会の壊滅を目論むイスラム教ファシズムを一掃する」などと公言した。
一方、ロムニー氏が、イランのマハムード・アフマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領を「ならず者の道化師」と決め付け、同大統領による前月の国連訪問を非難したところ、他候補らが、将来、イランの核兵器工場を攻撃する必要が生じた際に米大統領は議会の承認を必要とするかと反撃。
これに対しロムニー氏は、「どうすべきかを弁護士と相談すればいい」と応じ、米大統領は常に米国の国益に最良となるよう行動せねばならないと語った。
対照的に、ジョン・マケイン(John McCain)上院議員は、イラン攻撃の必要性を仮定した場合、前もって議会で協議が必要との考えを示したうえで、こうした仮定が現実となる可能性は想像以上に高いとの認識を示した。
中国との関係について、ジュリアーニ候補は、通商条約に部分的な不備があるからといって自由貿易から背を向けるべきではないと述べ、中国に対し寛容な姿勢を示した。
共和党の次期大統領選候補の間に、保守層および宗教右派に際立った支持を持つ候補がいないことから、大統領選指名争いの行方は流動的だ。
先にアイオワ(Iowa)州およびニューハンプシャー(New Hampshire)州で行われた模擬投票では、ロムニー氏がリードしたが、その後、他候補に追い上げられている。
アイオワ州の地元紙デモイン・レジスター(Des Moines Register)が6日に発表した世論調査では、ロムニー氏が29%でトップ。トンプソン氏は18%で2位につけている。2001年の同時多発テロで手腕を発揮し全国規模では最有力候補とみられていたジュリアーニ前ニューヨーク市長が、保守層支持の獲得に苦慮した結果、14%とふるわなかった。
一方、RealClearPolitics.comが実施した全国世論調査では、トップはジュリアーニ氏で28%。2位はトンプソン氏で20%となっている。(c)AFP