2007年10月4日、平壌(Pyongyang)の昼食会で乾杯する韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン、Roh Moo-Hyun)大統領(左)と北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記。(c)AFP
【10月4日 AFP】北朝鮮の最高指導者、金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記が、自身の健康悪化説を否定した。南北首脳会談のため北朝鮮の首都・平壌(Pyongyang)入りしていた代表記者団が報じた。
南北首脳会談最終日の4日、韓国の盧武鉉(ノ・ムヒョン、Roh Moo-Hyun)大統領の送別昼食会に集まった記者団に対し、金総書記自ら「わたしが糖尿病や心臓疾患を患っているといううわさがあるが、それはまったく正しくない」と述べた。健康悪化説を唱えている韓国の観測筋によると、65歳の総書記が自身の健康について言及したのは、2日間の首脳会談中、これが2回目だった。
総書記が報道陣に語った説明では、北朝鮮の心臓疾患研究がいまだ十分に発達していないため、海外から専門家を呼んで研究を任せることがあったという。ドイツの医師団が平壌入りしたのは今年5月。韓国をはじめとする海外のメディアは、金総書記が心臓手術を受けたのではないかとの憶測を報じた。
総書記は、自身の健康悪化説を掲載した報道を取り上げながら「彼らはわたしの些細な動きを誇張しすぎる。ジャーナリストではなく、小説家なのではないかと思うくらいだ」と皮肉を込めつつ、「けれどわたしについて彼らが大騒ぎしてくれるおかげで、わたしの方は飽きることがない」と述べた。
3日、盧大統領が会見の席で、前日予定外に総書記自らが出迎えたことに対して感謝を述べたときには、「大統領が訪れたという時に、病人でもないのに家で無用に過ごす必要などない」と答えていた。
これまで各国の政府や報道関係者らは、過去に愛煙家として知られ酒量も多いとされる金総書記は何らかの疾患を抱えていると、推測してきた。2000年の第1回南北首脳会談のときと比較すると明らかに年齢を重ね、陽気さを失ったようにも見える。一方で体型はより肥満型になったようだ。
韓国の情報当局は、金総書記が糖尿病と心臓に関連する問題を抱えていることには確信があるとしている。ただし、政治活動に支障をきたすほど深刻な状態であることを示す証拠はないという。(c)AFP