【10月2日 AFP】日本人ジャーナリスト長井健司(Kenji Nagai)さん(50)がミャンマーの旧首都ヤンゴン(Yangon)で反政府デモを取材中に射殺された現場を2日、長井さんが契約していたAPF通信(APF News)の山路徹(Toru Yamaji)代表が訪れた。

 山路代表は在ヤンゴン日本大使館の職員2人に付き添われて現場を訪問。長井さんが倒れていた路上にひざまずいて地面に手を触れ、大きな白い花かごを2つ、現場に手向けた。3人はろうそくを手にして頭を垂れ、黙とうをささげていたという。

 近くで私服警官がその場面を写真に撮っているのを現場に居合わせた人が目撃したが、厳重な警戒などは敷かれていなかったという。

 軍事政権による抗議デモの武力鎮圧で犠牲になった外国人は、長井さんが初めて。国営メディアはデモ鎮圧の死者を10人と伝えているが、外交筋や人権保護団体などは、犠牲者の数はこれをはるかに上回るとみている。(c)AFP