【10月1日 AFP】米ブッシュ政権が、イラン核関連施設への攻撃を想定していたこれまでの対イラン戦略を変更し、同国の精鋭部隊、革命防衛隊(Revolutionary Guard)施設への攻撃計画を策定していることが分かった。9月30日発売の米ニューヨーカー(New Yorker)誌上に掲載されたジャーナリストのセイモア・ハーシュ(Seymour Hersh)氏の記事で明らかになった。

 記事によると、ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領は米統合参謀本部に対し、従来のイラン攻撃計画の変更を指示。駐イラク米軍の攻撃に関与したとして米政府が非難しているイランの革命防衛隊への攻撃を中心にするよう命じたという。元政府高官などの話によると、従来の予備計画では、イランの核関連施設などに対する空爆が詳細に計画されていたが、標的が変更されたもようだ。

 ブッシュ政権首脳部は、公式声明などでイラク情勢について「米国、イラン両国の戦略闘争になりつつある」と表現。攻撃対象の変更もこの考えに基づくものだとしている。

 ブッシュ大統領は、イラン国内での軍事行動に対し「実行命令」は発令していないが、攻撃計画は急ピッチで策定されつつあり、米中央情報局(CIA)はイラン対策の担当部局を拡充しているという。

 変更後の攻撃計画では、米海軍による「海上発射型の巡航ミサイル」の使用や、限定的かつ精密な地上攻撃や空爆の実施が想定されるとみられている。攻撃対象には革命防衛隊の訓練施設や補給施設、司令所などの重要施設が含まれるという。(c)AFP