【10月1日 AFP】台湾の与党・民主進歩党(民進党Democratic Progressive PartyDDP)は9月30日、台北市内で党大会を開き、「台湾は主権独立国家であると明確にする」との目標を明記した「正常国家決議文」を採択した。

 決議文は、「可能な限り早期に『台湾正名(国営企業などにつけられた中華、中国の名称を台湾に正すこと)』を完了し、新憲法を制定する」、「台湾の名で国連(United NationsUN)などの国際組織に加盟申請する」ことなどを主張している。来年3月の総統選に向け民進党の基本的な立場を明らかにし、支持基盤を固めるのが狙いとみられる。

 決議に対する中国の反発は必至だ。温家宝(Wen Jiabao)首相は同日、中国建国58周年を祝う演説で、台湾の「同胞」に向けて、「ともに独立派の動きに反対し、(中台の)平和統一を推進していく」と呼びかけた。また、国連総会(UN General Assembly)に出席中の中国の楊潔チ(Yang Jiechi)外相も28日、「台湾の独立はアジア太平洋地域の安全保障に対する脅威だ」と発言している。(c)AFP