【9月29日 AFP】反軍事政権デモに対する武力鎮圧で流血の事態となったミャンマーで29日、軍政は鎮圧の現状が国際社会に知れ渡るのを防ぐため、インターネットを遮断した。

 ヤンゴン(Yangon)住人は「インターネットが昨日から機能していない。友人もインターネットを使おうとしたができなかった」と語った。

 ヤンゴン市内のインターネットカフェは閉まったままだという。この1週間、インターネットカフェには、携帯電話やデジタルカメラで撮影したデモ弾圧現場の写真や動画を配信しようとする市民が集まっていた。

 亡命ミャンマー人がインドで運営するニュースグループMizzima Newsの編集長Sein Win氏は、28日以来、インターネット経由での情報は一切入ってこないという。「インターネットは遮断されたまま。非常にもどかしい」と編集長は語る。

 同じくタイで運営するIrrawaddy Newsでも29日にインターネットが接続できなくなったという。

 ミャンマー軍政は、これまでも厳しい情報統制を敷き、新聞の検閲や、インターネットの大幅な閲覧規制を行っており、外国人報道関係者の入国が許可されることはめずらしい。(c)AFP