【9月26日 AFP】福田康夫(Yasuo Fukuda)新首相は25日、首相官邸で記者会見し、自身の内閣を「背水の陣内閣」と呼び、「一歩でも違えば、自民党が政権を失う可能性もある」と危機感を示した。

■閣僚人事は前内閣を踏襲

 福田首相は、閣僚人事については基本的に前内閣を踏襲。現在、臨時国会の会期中で、直ちに審議を再開する必要があるため、改造幅を最小限にしたことを明らかにした。

■山積する政権課題

 首相はテロ対策特別措置法の延長を政権の最優先課題に位置づけた。

 また、近隣諸国との関係改善に意欲を表明。歴史認識の問題については謙虚に取り組む姿勢を示した。

■自民党復活へ向けた取り組み、「派閥回帰」批判も

 自由民主党(Liberal Democratic PartyLDP)の復活にも言及し、日本の景気回復から取り残されたと感じる地方の痛みを和らげることが支持回復につながるとの見解を示した。

 一方、福田政権に対しては、前日25日に麻生太郎(Taro Aso)前外相を党の幹事長ポストから外したことから、派閥主義に回帰しているとの批判も浮上している。
 
 福田首相は麻生氏について、入閣を要請したが「本人の事情で」断られたと語った。(c)AFP/Kyoko Hasegawa