2007年9月11日、米上院外交委員会(Senate Foreign Relations Committee )で、イラク駐留米軍のデビッド・ペトレアス(David Petraeus)司令官の証言を聞くバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員。(c)AFP/TIM SLOAN
【9月13日 AFP】米民主党の次期大統領選有力候補バラク・オバマ(Barack Obama)上院議員は12日、2008年末までにイラク駐留米軍を撤退させるという自身のイラク戦略を明らかにした。ライバル候補のヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員に対抗するために打ち出した戦略とみられる。
大統領選候補の指名者争いでクリントン議員を追うオバマ議員は、アイオワ(Iowa)州クリントン(Clinton)市で行った演説のなかで、「残念ながら、保守的思考に染まった政治家たちの頭には戦争支持しかない。豊富な政治経験を持ちながら、むしろその経験が原因で、あまりにも多くの政治家が『弱い人間』と見られることを恐れ、困難な質問に立ち向かおうとしない」と述べ、クリントン議員への直接の言及は避けながらも、同議員が所属するワシントンの政治階層に対する批判を展開した。
また、自身が掲げる政策の2本柱とする「イラク戦争を終結させる能力」と「ワシントンの政界の垢に汚れていない清潔さ」を提示した。
ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領のイラク政策については、「成功の可能性は、もはや砂に埋もれた状態だ。正当性もなく報われることもない戦争に米国民はうんざりしている」と批判した。
クリントン議員についても2002年の上院決議でイラク戦争を容認したことを批判したうえで、「私は2002年、2003年、2004年、2005年のいづれにもイラク戦争に反対した」と述べ、自身がイラク戦争に当初から反対していた事実を強調。
現在、自身が大統領職にあったなら、イラク駐留米軍の即時撤退を開始し、毎月2部隊、約4000人を帰還させ、2008年末までに全部隊の撤退を完了させるとしたイラク戦略を提示した。
このほかにも、オバマ議員は、国連(UN)の仲介の下でイラクの新憲法制定会議を招集し、協議によって派閥間闘争を終結させるとの戦略を示したほか、「米国大統領のリーダーシップ」を発揮してイラクの国内紛争や「人的被害」を迅速に処理したいと語った。(c)AFP