2007年9月12日、2日間に及ぶ議会での証言を終え、記者会見に臨むデビッド・ペトレアス(David Petraeus)イラク駐留多国籍軍司令官。(c)AFP/TIM SLOAN
【9月13日 AFP】デビッド・ペトレアス(David Petraeus)イラク駐留多国籍軍司令官は13日、イラク駐留米軍への攻撃に対するイランの関与を裏付ける明確な証拠があることを明らかにした。イランに対する軍事行動の可能性については明言しなかった。
■ヒズボラ副司令官、イランの関与を証言
ペトレアス司令官は、1月にカルバラ(Karbala)で発生した攻撃で死亡した米兵の1人が所持していた財布の中にあったデジタル情報が入ったハードドライブなどを証拠として挙げた。
米ワシントンD.C.で開かれた記者会見で司令官は、「レバノンのイスラム教シーア派武装組織ヒズボラ(Hezbollah)のQais Khazali副司令官らを拘束したときに押収した」と語り、この証拠は「明らかに」イランの関与を示していると強調した。
拘束された副司令官は、1月20日にカルバラの治安施設を襲ったイランが支援する武装組織のイラク人メンバーだとされる。この事件で米兵1人が死亡、4人が拉致されたが、4人は後に遺体で見つかっている。
米軍は7月、バスラ(Basra)でヒズボラ戦闘員1人を拘束したことを発表した。この人物はテヘラン(Tehran)郊外にあるイラン革命防衛隊(Revolutionary Guard Quds Force)の訓練キャンプでシーア派戦闘員「特殊部隊」の訓練を行った疑いがある。
イランは嫌疑を否定している。
ペトレアス司令官によると、拘束された武装組織幹部らの取り調べの模様を撮影した映像をイラク高官らに見せたところ、中の数人がそれを証拠にイランに釈明を求めたという。
「『イランの支援がなくても同じことをやったか』という質問に対してKhazali副司令官は、笑いながら両手を振り上げて『もちろんしない』と言った」
「それから(イランから)受け取った金額や訓練の内容、供給された弾薬や高度な兵器などについて供述した」と語った。
■マリキ首相は困惑
イラクのヌーリ・マリキ(Nuri Al-Maliki)首相は12日夜に放映されたCNNの番組で、首相とイランの関係についての米政治家らの批判に対し怒りで「当惑した」と述べた。
8月初めにイランを訪問した際にマハムード・アハマディネジャド(Mahmoud Ahmadinejad)大統領と手を握っているところを撮影され、このことについて多くのアメリカ人が批判的であると聞かされたマリキ首相は、「本当のところ、困惑している」と通訳を通じて述べた。「そこで行われたことはすべて普通のことだった。国家間で通常行われることだった。紛争中であっても会談や交渉は行われる」と述べた。(c)AFP