2007年9月10日、ワシントンD.C.の米議会で証言に臨む、イラク駐留米軍のデビッド・ペトレアス(David Petraeus)司令官。(c)AFP/Karen BLEIER
【9月11日 AFP】イラク駐留米軍のデビッド・ペトレアス(David Petraeus)司令官は10日、米議会下院の外交委員会と軍事委員会の共同公聴会でイラク情勢に関しての証言を行った。この中で同司令官は、イラクへの米軍増派計画は目的を達成しつつあると証言。4年にわたるイラク戦争が正念場を迎える上での重要な証言になるものとされる。
ペトレアス司令官は、イラクでの治安改善が進んでいないことは認めたものの、「結論として、米軍増派の目的はほぼ達成されつつある。われわれが戦いの中で達成した治安状態を維持したままで、2008年の夏までに、イラクに駐留する兵力を増派前の水準に減らすことができる」と述べ、現在16万8000人のイラク駐留米軍を「来年の夏」までに増派前の水準まで削減することは可能だと語った。
証言を行ったペトレイアス司令官に対し民主党議員からは、今年に入ってからのイラクへの2万8500人の米軍増派は失敗であり、米軍はイラクから撤退すべきだとの声が上がった。
米議会下院軍事委員会のアイク・スケルトン(Ike Skelton)委員長はペトレイアス司令官について、イラクで指揮をとるのにふさわしい人物だとしながらも、「結果を出すのに3年間は遅すぎるし、兵力25万人でも結果は出せないのではないか」と語った。同外交委員会のトム・ラントス(Tom Lantos)委員長も「イラクでの兵力増加は戦術的には効果があったかもしれないが、戦略的には失敗だ」と述べ、同司令官の主張は受け入れられないと語った。
さらにラントス委員長は「国のため、われわれ自身のため、イラクから撤退する必要がある。今が撤退するときだ」と語った。(c)AFP/Stephen Collinson




