【9月5日 AFP】オーストラリアのオフビートな反戦団体「Bums Not Bombs(爆弾ではなく尻)」が、米国のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領のオーストラリア訪問に抗議し、「尻を見せる」という一風変わった大胆な抗議活動を計画しているという。

 主催者のウィル・サウンダース(Will Saunders)さんによると、この抗議活動の目的は、アジア太平洋経済協力会議(Asia-Pacific Economic CooperationAPEC)首脳会議を前に、5000人の警官や兵士が巡回し、フェンスに囲まれ重々しい雰囲気のシドニー(Sydney)を明るくすることだという。

 同団体は特にブッシュ大統領に対象を絞るという。同大統領が主導するイラク戦争をオーストラリアのジョン・ハワード(John Howard)首相は強く支持している。

 抗議活動は7日、首脳会談が行われる会場近くのハイドバーク(Hyde Park)で行われる。

 参加希望者向けのリーフレットの中で同団体は、「4000個の尻」つまり2000人に対し、「ブッシュ大統領の訪問を本当はどう思っているかを示そう」と呼びかけている。

 サウンダースさんは参加人数はまだはっきりしないが、APECの加盟国・地域数にちなんだ「21 Bum Salute(21個の尻の敬礼)」を行うための中心グループは確保できているという。

 同団体によると、これまでの「尻見せ」記録を更新するためには「4000個の尻」が必要だという。「APECに対する抗議活動の中で、皆が楽しめるもの」だと胸を張る。

 ブッシュ大統領自身は、この抗議活動についてはあまり心配していないもようで、シドニーで行われた記者会見では、「抗議したい人はすればいい」と語った。(c)AFP