【9月5日 AFP】(写真追加)オーストラリア警察当局は5日、アジア太平洋経済協力会議(Asia-Pacific Economic CooperationAPEC)首脳会議が開催されるシドニー(Sydney)で予定されているジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領「不歓迎デモ」に関連して、学校を休んでデモに参加する生徒は逮捕すると警告した。

 警察の副本部長は、違法または暴力的なデモに参加した子どもは逮捕・起訴される可能性がある、と保護者に警告している。

 不歓迎デモは「Resistance(抵抗)」を名乗るグループなどが予定しており、シドニー市内のいたるところに、生徒の参加を求めるビラが貼られている。

「Stop Bush Coalition」が8日に計画している不歓迎デモには最大2万人が参加するとみられる。一方、5日にはシドニーでブッシュ大統領を歓迎する集会も予定されているが、参加者は30人程度になる見込みだ。

 ブッシュ大統領は、4日夜にシドニー入りした。APEC首脳会議に合わせ、国内では、警官や兵士5000人以上が配備されるなど、オーストラリア史上最大規模の厳戒態勢が敷かれている。

 4日に発表された世論調査の結果では、オーストラリア国民の大半が、イラク戦争を始めたブッシュ大統領を「歴代最低の米大統領」と評価している。(c)AFP