【9月2日 AFP】パキスタンから亡命中のベナジル・ブット(Benazir Bhutto)元首相は1日、権限の分割に関して、ペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領との間でいかなる合意も成立していないと発表した。

 また残る懸案事項について質問されたブット元首相は、「議会の権限についてと、大統領、および議会選挙について」と回答。ムシャラフ大統領との交渉の進展具合は「80%程度」と述べた。

 与党パキスタン・イスラム教徒連盟(Pakistan Muslim League-QuaidPML-Q)は、協議は元首相いずれかの首相就任を容認するものであるとして、ムシャラフ大統領に提示されている条件を飲まないよう求めたという。

 一方のナワズ・シャリフ(Nawaz Sharif)元首相は、大統領が軍参謀長を兼務するかは無関係であるとし、ムシャラフ大統領との協議を拒否。これについてブット元首相は、シャリフ元首相はムシャラフ大統領に対する「個人的な恨み」に固執していると非難している。

 シャリフ元首相は10日、ブット元首相は14日にそれぞれ帰国する予定。(c)AFP/Katherine Haddon