【8月23日 AFP】燃料価格の値上げに対し大規模な抗議デモが続くミャンマーで、反体制組織「88年学生運動グループ」のメンバーなど複数の政治活動家が当局に身柄を拘束されたことについて、米政府は22日、同国軍事政権を強く非難、拘束者の即時解放を求めた。

 米国務省報道官が政府見解として、「燃料価格の値上げに懸念を示すとともに、平和的に抗議デモを行っていた活動家を拘束したミャンマー軍事政権を強く非難する。拘束された活動家の早急な解放と、民主化と人権を求める平和的活動を脅かし鎮圧する行為を止めるよう、同国政権に要求する」と述べた。

 米政府はミャンマー当局に対し、民主活動家らとの対話を求めている。

 一方ミャンマー当局は、活動家らを非難。国営メディア「ミャンマーの新しい灯」は、「これらの扇動的活動は、国家の平和と治安を害するものだ」として、活動家らが国家全土に抗議デモを広げようとしているとの主張を展開した。

 現地活動家の間では、拘束者が拷問を受ける可能性があるとして安否が懸念されており、国連(United NationsUN)への請願も準備されているという。(c)AFP