2007年8月11日、アイオワ(Iowa)州、エームズ(Ames)で開かれた共和党模擬投票で支持者にあいさつをするミット・ロムニー(Mitt Romney)前マサチューセッツ(Massachusetts)州知事。(c)AFP/Getty Images/Eric Thayer
【8月12日 AFP】2008年の米大統領選の共和党指名争いの模擬投票が中西部アイオワ(Iowa)州で行われ、ミット・ロムニー(Mitt Romney)前マサチューセッツ(Massachusetts)州知事が第1位を獲得した。有力候補のルドルフ・ジュリアーニ(Rudolph Giuliani)前ニューヨーク(New York)市長およびジョン・マケイン(John McCain)上院議員らは不参加だった。
ロムニー候補にとって指名獲得への試金石となった今回の模擬選挙の結果は直接指名に結びつくものではないが、31.5%の票を得て勝利したことで、今後の選挙戦へ弾みがつきそうだ。
同候補は模擬選挙の結果を受け、「今日、アイオワ州の住民は米国政府の変化に向けて第一歩を踏み出した。この重要な勝利は、全国に展開する共和党の草の根活動家らに、支持獲得のために努力しているとのメッセージと、経済、軍、そして家族のきずなの強化への努力を開始する準備ができたとのメッセージとなるだろう」と演説で述べた。
マイク・ハッカビー(Mike Huckabee)前アーカンソー(Arkansas)州知事が18.1%を得て2位、共和党支持の保守キリスト教徒の支持を取り付けたサム・ブラウンバック(Sam Brownback)上院議員が15.3%を獲得して3位となった。
アイオワ州の模擬選挙は歴史的に大統領選挙の幕を開ける役割を担ってきたが、今年は有力候補が参加を見送った。ジュリアーニ候補とマケイン候補は模擬選挙の無駄を批判していた。模擬選挙の実施には、有権者数千人がバスで移動する費用などに数百万ドルがかかり、参加者も1人35ドル(約4150円)の支払いが求められた。
アイオワ州での候補者指名党員集会を5か月先に控え、両候補の不参加は模擬選挙で敗北するリスクを負ってまで得るものは少ないとの判断も手伝ったとされる。
俳優で元上院議員のフレッド・トンプソン(Fred Thompson)候補も大統領選出馬を正式表明していないとして、模擬選挙の参加を見送った。同候補は9月に選挙戦への正式参加を表明すると見られている。
これまでの共和党支持者を対象とした調査では、概ねジュリアーニ候補が最も高い支持を獲得し、トンプソン候補、ロムニー候補がそれに続いていた。ロムニー候補は模擬選挙を前に、選挙活動に数百万ドルを投じたことで、アイオワ州およびニューハンプシャー(New Hampshire)州の世論調査でも1位に躍進した。
一方で、一部の候補者にとっては、模擬選挙での下位低迷が選挙戦からの撤退のきっかけとなった。
元ウィスコンシン(Wisconsin)州知事のトミー・トンプソン(Tommy Thompson)候補は、上位2位以内にくい込めなければ選挙戦から撤退すると表明していたが、7パーセントの得票しか得られず結果は6位だった。ダンカン・ハンター(Duncan Hunter)下院議員も1%の得票で9位に終わり、事実上選挙戦からの脱落となった。
1万4000票の開票は機器の不具合で遅れ、結果は政治集会、バーベキュー、演説、および音楽コンサートなどの行事が終わった後に発表された。
これより先に熱心な有権者数千人が室内競技場に集まり有力候補の演説に耳を傾けた。
ブラウンバック候補の野外集会で音楽を演奏したミネソタ大学(University of Minnesota)の学生Stacie Ruth Stoeltingさんは、同候補の宗教的価値観に賛同するとした上で、「ブラウンバック候補は必ず神の祝福を受ける。投票結果に大いに期待している」と述べた。
アイオワ州ウエストデモイン(West Des Moines)に住むMalissa Van Zeeさんは、「中絶は殺人」と述べ、中絶反対を訴えるハッカビー候補への支持を表明した。(c)AFP