2007年8月9日、ホワイトハウス(White House)で記者会見するジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領。(c)AFP/Karen BLEIER
【8月10日 AFP】ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は9日、ホワイトハウス(White House)で記者会見し、イラク、パキスタン両国の情勢や米経済などについて見解を示した。
■イラクとイランの親密化について
ブッシュ大統領は、イランの首都テヘラン(Tehran)で行われたイラクの治安安定化に関する協議の場で、イランとの親密さを覗わせたヌーリ・マリキ(Nuri al-Maliki)イラク首相をけん制。「イラン政府が建設的な行動をとっている兆候とは考えがたく、すぐにでもマリキ首相と腹を割って話をしなければならない」と述べた。
また、ブッシュ大統領は「米国に対して非建設的な行為を行っているとすれば、それなりの対価を支払わなければならない」とも発言。マリキ首相への批判ともとれる表現だったが、国家安全保障会議(National Security Council、NSC)のゴードン・ジョンドロー(Gordon Johndroe)報道官が後刻、発言はイラン政府に向けたものだったと補足した。
国営イラン通信(IRNA)によると、マリキ首相はイランに対し「イラクの治安安定化とテロ対策における取り組み」に感謝の意を伝えたという。イラン政府はマリキ首相に、イラクの治安回復に向けて取り組むことを約束したが、暴力の連鎖を止めるには米軍の完全撤退が不可欠だと強調していた。
■イラクへの武器供与でイランに警告
ブッシュ大統領は、イランがイラク国内への武器供与を続ければ「深刻な結果を招くだろう」と警告した。
■パキスタン大統領に「自由で公正な」選挙を要望
ブッシュ大統領は、パキスタンのペルベズ・ムシャラフ(Pervez Musharraf)大統領に対し、過激派掃討に向けた協力を求めるとともに、次期総選挙では「自由で公正な選挙が行われることを期待している」と述べた。
パキスタン国内に潜伏しているとされる国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)の潜伏場所について、ブッシュ大統領は「(パキスタン政府に)情報の共有に全面的な協力を求める意向を明確に伝えてある」と述べた。またムシャラフ大統領に、民主化に向けて前進するよう要望したと語った。
■グアンタナモ湾の収容施設の閉鎖は困難
キューバのグアンタナモ湾(Guantanamo Bay)にある米軍の収容施設の閉鎖については、実現に向けて最善の努力はしているが、現時点での閉鎖は困難との見方を示した。これは、収容者の母国が必ずしも帰国を受け入れるとは限らないことと、拘束中の容疑者らの審理が遅れていることが要因だという。
■市場の調整には「十分な流動性」
ブッシュ大統領は、住宅ローンの焦げ付きで不安定化した米株式市場について、「市場を調整するにあたり十分な流動性があるとの報告を受けている」と述べた。また、自身は専門家ではないとしたうえで、雇用拡大や賃金上昇を例にとり「米経済の基礎は堅固だ」と語った。(c)AFP
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