【8月2日 AFP】1日に発表された2008年米大統領選挙に関する最新の世論調査によると、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)民主党上院議員が他の候補を引き離しているとの結果があらわれた。テレビ討論会でうまく対応したことが奏功した。

 米ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street Journal)紙と米NBC(NBC)テレビが合同で行った世論調査によると、クリントン上院議員の支持率は43%となり、最も有力なライバル候補のバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員が22%でそれに続く。ジョン・エドワーズ(John Edwards)元上院議員は13%で3位につけた。
 
 クリントン議員とオバマ議員の差は6月の世論調査では14ポイントだったが、今回の調査では21ポイントと大きく差が開いた。

 ウォールストリート・ジャーナル紙は、この調査結果に関して、民主党候補による一連の討論会におけるクリントン議員の対応に言及、年下のオバマ議員に対して経験の差を見せつけたとの見解を示した。さらに、クリントン議員が2002年のイラク開戦決議へ賛成票を投じたことで受けた激しい批判も、イラク戦争に反対の意思を強めることでうまくかわしているともしている。

 一方の共和党の大統領候補では、ルドルフ・ジュリアーニ(Rudolph Giuliani)前ニューヨーク(New York)市長が優位に立つ。(c)AFP